音響レビュー誌 VOL.2 2026年8月2日 1338 WORKS ANALYZED 48 kHz / 16-BIT / 2ch
ASMR 聴いて、測って、書く。

ASMR作品を48kHzで実際に解析し、 没入度・刺激度・睡眠安全性を数値で比較できるレビュー誌です。 スコアは全作品同じ手順の実測値。試聴と価格もまとめて確認できます。

YOUTUBE

USBタイプCだけで録音も配信も出来る!次世代バイノーラルマイク実機紹介【WHISMR W-BM1】ASMR ダミーヘッドマイク

REVIEW詳細レビュー

声優の小岩井ことりさんが、次世代バイノーラルマイク『W-BM1』の魅力と実力を届ける極上の紹介・実践音声です。小岩井さんの透明感あふれる優しい声質と、穏やかで上品な語り口が、聴く者を一瞬でリラックスした空間へと誘います。本作の聴きどころは、人肌さながらの柔らかいシリコン耳を用いた、極めてリアルな音響実践。至近距離での甘い囁きや、細やかな耳かき音、心地よい耳吹きは、耳元に直接触れられているかのような圧倒的な没入感をもたらします。さらに、小気味よい咀嚼音やシュワシュワと弾ける炭酸水の音など、バラエティ豊かなサウンドが立体的に描かれ、頭の周りを音が優しく移動する定位感も見事です。刺激度は非常にマイルドで耳への負担が少なく、日々の疲れを癒やす睡眠導入や、作業用のリラックスタイムに最適。未来のバイノーラル技術が紡ぐ、極上の癒やし空間をぜひご堪能ください。

REPORT作品レポート

どんな作品?

これはいわゆる「シチュエーションもの」ではありません。声優・小岩井ことりさんが、WHISMR が開発中のバイノーラルマイク「W-BM1」を実機で紹介する、機材レビュー動画です。USB Type-C 一本でスマホやPCに繋げばオーディオインターフェイスとしても機能する、という仕様の解説から始まり、後半では実際にそのマイクでASMR的な音を試していく——つまり「マイクの説明」と「そのマイクで録られたASMR」が一本に同居した、かなり珍しい構成の作品です。個人的には、この二層構造こそが聴きどころだと思っています。前半でスペックを頭に入れた耳で後半を聴くと、音の一つひとつに「なるほど、これがあの仕様の音か」という納得が乗ってくるんです。

声・話し方の魅力

小岩井さんの語りは、終始とても軽やかです。専門的な話——最大入力音圧、周波数特性、OTG規格への対応、Androidでのオーディオソース設定——を、まるで友人に新しいおもちゃを見せるようなテンポで転がしていく。「使う人のこと考えられてる」と感心する声、耳の柔らかさに触れて「こんなに柔らかい耳あんまないですよね」と素で漏らす声、その落差が心地よい。そして後半、囁きに切り替わった瞬間の声の質感の変わり方が見事です。解説モードの明るい発声から、耳元数センチの密やかな声へ、ほとんど段差なく滑り込んでいく。ここは声のプロの仕事だなと素直に唸りました。

収録された音と聴きどころ

実演パートで扱われるのは、囁き、お菓子の咀嚼音、耳かき、耳ふき、そして炭酸。ASMRの定番を短く並べていく構成ですが、面白いのは小岩井さん自身が「普段使っているダミーヘッドとは違う」と気づく場面です。マイク素子が耳のかなり外側にあるため、些細な動きが拾われやすく、聞き慣れない質感の耳かき音が生まれる——本人が「これあんまり聞いたことない耳かき音じゃないですか」と驚いている、その発見の瞬間ごと録音されている。ここが本当に贅沢なんです。炭酸の泡が顔の周りから後ろへ抜けていく定位の描写も印象に残りました。なお撮影現場のノイズや天候の影響が入っていることは本人が正直に断っており、その誠実さも含めて信頼できる実演です。

こんな人・こんなシーンに

第一に、ダミーヘッド録音に手を出したいけれど機材のハードルで足踏みしている人。インターフェイスも電源も要らず、指すだけ、という手軽さがどれほど景色を変えるかが具体的に伝わってきます。第二に、ASMRを「聴く側」から一歩踏み出したい人。旅先で川の音を、キャンプの音を、という語りは想像力をくすぐります。そして第三に、単純に小岩井さんの機材トークが好きな人——好きなものを説明している人の声というのは、それ自体が良いASMRになる、というのがよく分かる一本です。作業中の軽い聴き流しにも向いています。

個人的な感想

刺激度は控えめ、没入度は中程度。数値だけ見れば派手さのない作品ですが、私はこれを「ASMRの舞台裏を覗ける音声」として楽しみました。普段は完成品として届く耳元の音が、どんな道具から、どんな試行錯誤を経て生まれているのか。その手前側に立たせてもらえる感覚が新鮮なんです。特に刺さったのは、新しい機材を前にした小岩井さんが「これを使った面白い音、きっと作られる方がいるんだろうな」と未来の作品に思いを馳せるところ。作り手の側から聴き手の側へ差し出される期待のようなもので、聴いていて妙に胸が温かくなりました。技術の話をしているのに、最後に残るのは人の熱量です。

HEATMAP音響ヒートマップ

音声を1秒ごとに解析した実測値です。横軸が再生時間、濃さが各指標の強さを表します。 複数トラックの作品は作品全体を100分割した平均、 単一トラックの作品は15秒ごとの値を描いています(図の下に内訳を明記)。 指標の読み方 →

MEASURING…

TRACKS収録トラック

  1. 01 USBタイプCだけで録音も配信も出来る!次世代バイノーラルマイク実機紹介【WHISMR W-BM1】ASMR ダミーヘッドマイク 22m