ASMRを「音」で数値化するサイトを作り始めた理由と目指す形
この記事では、ASMRを「音」で数値化するサイトを作り始めた理由と、目指している方向性についてお話しします。主観的な感想に頼らず、客観的なデータから自分好みの音を探せる仕組みを作ることが、誰もが安心して作品に出会える第一歩だと考えています。
なぜASMRを数値化しようと思ったのか
普段からASMRを聴いていると、「気持ちよかった」「よく眠れた」といった主観的な感想はたくさん見かけます。しかし、それらは人それぞれの感覚によるものが大きく、作品同士を客観的に比べる「物差し」がないという課題感を持っていました。
「本当に自分がリラックスできる音はどれなのか」「作業に集中できる音の特徴は何なのか」。そういった疑問を解決するために、感想ではなく、作品の“音そのもの”を解析して数値化しようと考えました。音の特徴がデータとして分かれば、寝落ち用や作業用など、状況に合わせて探しやすくなるはずです。どのような基準で音を測るかについては、音響指標の読み方で解説できるように準備を進めています。
複数のプラットフォームをまたぐ挑戦
今回のサイトでは、YouTubeで公開されているASMR動画と、DLsiteで販売されている音声作品の両方を扱うハイブリッドな構成を目指しています。これらはメディア一覧にまとめる予定です。
作品を扱う上で特に気をつけている方針が、全年齢向け(SFW)の作品と、成人向け(NSFW)の作品をしっかり分けることです。利用者が予期せぬ作品に遭遇しないように、この二つが混ざらないよう厳密に区別します。安心して眠りにつきたい方のために、就寝用に安全なASMRランキングといった切り口でも探せるようにします。
プラットフォームに合わせた配色の切り替え
対象とするプラットフォームに合わせて、サイトの見た目(世界観)も切り替えるように工夫します。具体的には、YouTube版の情報を表示する時は明るい配色にし、DLsite版の情報を表示する時は暗い配色にする仕組みです。それぞれのサービスが持つイメージを保ったまま、違和感なく閲覧できるようにするためです。
個人開発を長く続けるための技術選び
開発の裏側の話になりますが、サイトを維持・運営していくための仕組みにも工夫をしています。
音声の解析や検索を処理するサイトは、普通に作るとサーバー代(維持費)が高くなってしまいがちです。そこで今回は、サーバーレスという構成を採用しました。サーバーレスとは、常にシステムを動かし続けるのではなく、必要な時だけ処理を行う仕組みのことです。
具体的には「Vercel / Supabase / Cloudflare R2」といったサービスを組み合わせます。これらは専門用語になりますが、簡単に言えば「維持費を安く抑えつつ、アクセスがたくさん増えても自動で対応してくれる便利な道具」です。これにより、個人開発でもコストの負担を減らしながら、サイトを大きく育てていく(スケールさせる)ことができます。
この日の学び
- ASMRを主観ではなく「音そのもの」のデータで測ることで、用途に合わせた新しい探し方を提案できる。
- 全年齢向けと成人向けを厳密に分け、プラットフォームごとに配色を変える工夫が、利用者の安心感につながる。
- 個人開発を長く続けるためには、維持費を抑えつつ成長に対応できるサーバーレスなどの技術選定が不可欠である。